ホルモンバランスの乱れが引き起こす食欲の増進
- humansden
- 5月15日
- 読了時間: 4分
皆さん、こんにちは。
五月晴れの気持ちの良い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
時折、日差しの強い陽気に春を通り超して初夏を感じるほどですね。
久しぶりのblogになりましたが、ホルモンバランスの乱れと食欲の増進について早速考えていきましょう。
ホルモンが乱れる要因として様々なことが考えられます。
今回は主に、睡眠不足・運動不足・アルコールの摂取・女性においての生理前で起こるホルモンバランスの乱れがなぜ食欲の増進につながるのかについて簡単に考察します。
まず、睡眠不足と運動不足ではホルモンバランスにどのような影響を与えるでしょうか。
睡眠不足は、睡眠中に分泌される成長ホルモンの働きを低下させ、筋肉や細胞の回復を滞らせてしまいます。さらに交感神経を優位にして心身のリラックスを妨げることで疲労感の蓄積につながります。

それだけではなく、満腹感を感じさせる働きのあるレプチンというホルモンの分泌量が低下することで食欲を抑えにくくなってしまうのです。
同時に、食欲を増進させるグレリンというホルモンが増加しますので、太りやすくなっていきます。
運動不足は、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなることで血糖値が上昇しやすくなり、糖尿病のリスクが高くなります。また、ストレスに対する体の反応性を高め、コルチゾールレベル(ストレスホルモン)を上昇させます。
ストレスホルモンであるコルチゾールは、身体的・精神的ストレスやアルコール摂取で増加します。また、レプチンの働きを弱める可能性が高まります。ストレスを感じると分泌されるコルチゾールは、エネルギー産生を促すため、食欲を増進させるのでレプチンとのダブル効果でのオーバーカロリー摂取に気をつけましょう。

次に、アルコール摂取が与える影響です。
慢性的なアルコール摂取は、コルチゾール値を常に高い状態にさせ、他のホルモンバランスに悪影響を与えます。男性においては、テストステロンを低下させ、女性においては、エストロゲンを上昇させます。
アルコール摂取により、グレリンも分泌が促進されるといわれています。レプチンにおいては、アルコール摂取習慣によっては分泌が上昇したり抑制されたりと影響は様々ということです。

そして、女性ホルモンの一つであるプロゲステロン(黄体ホルモン)です。プロゲステロンは生理前に分泌量が増加します。妊娠の準備のために栄養を蓄えようとする働きがあり、食欲を増進させることがあります。また、血糖値を調整するインスリンの働きを悪くするため、血糖値が下がりやすくなるので空腹を感じやすくなります。
さらに、エストロゲンの分泌量が低下するとグレリンの分泌量を抑制させる可能性もあることから食欲抑制効果が弱まることで、食欲の増加につながると言われています。
特に、更年期などでエストロゲンの分泌量が低下する時期には食欲が増加しやすくなるという報告もあるそうです。

これら上記のことから、生活習慣・食習慣・生理的現象による影響で食欲が増進することが分かりました。どれも改善せず放置していたら、疾病や疾患につながりかねません。
予防や改善できる余地があるなら積極的にとりくんでみてはいかがでしょうか。
予防策としては、簡単に言うと生活習慣の見直しということになりますが、一つでも多くの改善策に取り組んでみてください。
特に、質の高い睡眠を一日でも多くとることや、好き嫌いを一つでも多く無くしバランスの良い食事を摂りましょう。特に女性は、ビタミンB群やビタミンEとともに必須脂肪酸であるオメガ3を摂取するなどして身体の正常な機能を保つように心がけましょう。

そして、筋肉を刺激するための運動で足腰の筋力の低下を阻止してください。大筋群の筋力維持は必ずあなたの身体にとって有益です。
日常生活動作を維持すると共に、趣味や社会とのつながりをより長く楽しんでください。
HUMAN’S DENでは、皆さんが健康的でより長く人生を楽しむためのサポートをさせていただいております。
是非これから来る厳しい夏に向けて、運動習慣&健康習慣でホルモンバランスを整えて正しい食習慣を心掛けていきましょう!
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